清水裕子さんのメッセージ

みなさま

 寒さも厳しくなってきましたが、その後制作の方はいかがでしょうか?相変わらず超多忙の毎日をお過ごしと拝察しております。 

 お陰様でとても楽しい、また心動かされる枕崎での滞在になりました。

 もう枕崎から戻って、あっという間に2週間が経ってしまい、師走も半ばですね。木口屋、エコリンク、自然花の皆さん方の創造的な生活と活き活きとした表情が、ずっと心のなかに残っていて、今後どんなふうにお役に立てるかを自問しているところです。
 

 実男さんの木口屋の歴史に関するお話、記憶が泉のように湧き出すような表現する力には圧倒されました。
 館長さんが「天空の間」に登る歩きやすくなった道のところで、芝生や花を植えようか、ここに寝そべったら気持ちいいよーと、うれしそうにお話ししてくださった様子もとても印象的でした。
そして巳代治さんがあっという間に道をきれいにしてくれたスーパーマン的パワーのお話など、心に深く残る滞在でした。

 池田一さんのアートによる力強いベクトルが新たな地動を生み出していること、そのプロセスで各人がそれぞれの役割を察知して自発的に動いてくださっていること。それを目の当たりにして、環境アートの先駆者であり活動家であったヨゼフ・ボイスのことばを思い出しています。それは「みんなが創造的であることが、自然と人間との関係を再生することを可能にしてくれる」というもの。すでに木口屋にはそれがある、それはここにしかない木口屋独自なものとして生まれているということを感じています。
 

 今後もできるだけ多くの住民の方々や関係者のお話をお聞きして、過去から営々と伝えられてきたものを新たに未来へ、そして広くつなげてゆく対話を続けれていけたらと考えています。
 

 十字水のワークショップでは、こどもたちが土壁つくりにどんどん引き込まれてゆく様子に、なにかが生み出される新鮮な息吹が宿っていた気がします。1月の完成の時に子供たちがどんな反応をするのか、今からとても楽しみです。
 

 寒さのなかでの作業は大変でしょうが、風邪に気をつけてがんばってくださいね!
 

清水裕子
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